にきび・にきび跡発症のメカニズム
皮脂は皮膚に潤いを与え、保護する作用があります。
しかし、皮脂腺から皮脂が分泌され、毛穴から皮膚の表面に出ていく際、皮脂がスムーズに流れ出ないと炎症を起こし、その結果、にきびができることになります。
皮脂がスムーズに流れ出なくなる要因としては、下記のような状態が挙げられます。
毛包開口部の角化亢進による閉塞
正常な皮膚のターンオーバー(皮膚が生まれ変わる代謝のサイクル)がおこなわれず、硬く覆われた角質の層によって毛穴の出口が詰まることで皮脂が毛穴に溜まってしまう状態です。
毛穴の閉塞が起こる理由には、
・加齢に伴う新陳代謝の低下
・慢性の便秘などによる胃腸障害に伴う新陳代謝の低下
・肌の乾燥・日焼けによる新陳代謝の低下
・肌に合わない化粧品使用による新陳代謝の低下
ホルモンの増加による脂腺の増殖と皮脂分泌機能亢進
ホルモンの増加によって皮脂分泌が活発化し、分泌増加によって皮脂が毛穴に溜まってしまう状態です。
皮脂分泌を活性化させるホルモンには、
・成長期に増加する男性ホルモンや女性ホルモン
・不規則な生活・偏った食事などの生活習慣や、睡眠不足によるストレスで増加する男性ホルモン
・女性の生理前に増加する女性ホルモン
などがあります。
他にも、遺伝的素因やステロイド剤の内服など、様々な要因が考えられますが、出来始めから進行をいかに早い段階でストップさせるかが重要なポイントと言えます。
●にきび・にきび跡の治療
グリコール酸・サリチル酸などを使用し、皮膚表面の硬くなった角質や皮脂内の汚れを取り除き、皮膚のターンオーバーを正常化することで、できているにきび・にきび跡を治し、ニキビのできにくい健康的な皮膚にしていくことが可能なケミカルピーリング・マクロピールなどの治療法が効果的です。
また、クレーター状のニキビ跡には、極微細なステンレススチールの針がついたローラ状の機器を使用して皮膚内のコラーゲンの増殖・皮膚再生を促し、表面の凹凸をなだらかにする作用が得られるダーマローラーが効果的です。
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